街と高原とコンサルの日々

受動喫煙防止対策 & 人事労務コンサルタント 板垣政行のブログ

台風接近と受動喫煙対策強化

2018/6.10

台風が近づいて梅雨前線が刺激され、数日は雨の日が続きそう。列島に上陸はしないだろうけど、島嶼部の方はお気をつけください。

さて、8日衆議院で審議入りとなったのが健康増進法改正案。受動喫煙対策の強化がメインですが、今日はこれについて。

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目次

 

 

改正案の骨子

結論から言うと、罰則規定がきっちりつけられるかどうかです。

学校、病院、児童福祉施設、行政機関の屋内。そしてバスやタクシー、航空機内などは完全禁煙。屋外も原則禁煙で喫煙所の設置は可能。

うん、今と変わりませんね。

これに施設管理者に50万円以下、違反者には30万円以下の罰則を予定しています。

問題になってるのが飲食関係。

ホテル、飲食店、老人福祉施設旅客船、鉄道などの内部は原則禁煙で喫煙所の設置は可能。で、屋外は規制外。

飲食店においては客席100平方メートル以下、個人経営で資本金5千万以下の既存店は「喫煙可能」の表示することにより屋内での喫煙も認められます。

前にも書いたように、タバコが嗜好品として正規に販売されている以上、これは妥当な線だと思います。タバコに嫌悪感を持つ人は、この表示を見て入らなければいいんだし。

もっと考えなきゃならないのが「分煙」の仕方。貧弱な換気装置だけで喫煙スペースを囲い、煙はともかく臭いがダダ漏れしてるようなお店が多いんですよね。

居酒屋さんなどならまだしも、普通に食事してる時タバコの臭いが強烈にくるのは勘弁してもらいたいと思うのです。

「喫煙所を作りゃいいってもんじゃない」

これが私たちの口ぐせですが、喫煙スペースを作るならしっかりしたものを。でなけりゃ完全禁煙にしてしまったほうが、吸う人吸わない人の軋轢が無くなって良いと思います。

 

東京都の規制案

オリンピックを控えた東京都では、国の規制案とは別にかなり厳しい条例案を12日の都議会に提出します。

ちょっと意味不明ですが、従業員を雇っている飲食店ではその広さに関わらず全面禁煙。その従業員が喫煙者か非喫煙者であるかは無関係です。これ、ホントに意味わからない。

小池都知事の言い分は「店員さんの受動喫煙がー!」でしたが、喫煙者だったら関係ないんじゃない? 

オリンピック開催決定直後に都の担当者から電話があり、この受動喫煙対策について色々とアドバイスしたんだけどな…小池さんになって感情論だけで進めてしまったように感じます。

もっと現実に即した対策を取らなきゃダメ。彼女の個人的嗜好と人気取りに行政が歪められるているのは、豊洲問題だけではありません。

 

ちなみに都条例の場合、違反した喫煙者に罰金5万円(以下?)を科すとしています。こりゃもうね、間違いなくアンダーグラウンドな「秘密の喫煙酒場(ヤミ喫煙所)」とか出来ちゃうよ( ̄∇ ̄)

警視庁も各所轄の生活安全課を大増員しないと摘発出来ないでしょうねー。都民税、相当上がりますよ。

吸えるとこでは吸える。

吸えないとこでは絶対吸えない。

この二極でいいと思うんだけどなぁ。

 

今日の言葉「どーせ無理」

私の嫌いな言葉トップテンに入るのが、この「どーせ無理」という言葉。これを聞くたびに「まずお前はやろうと努力したのか?」と返します。

もちろん世の中には難しいことや出来ないことが山ほどあります。例えば私がこれから医者になりたいと唐突に思ったとしても、まず国試通過までの学費がいくらかかるかを考え、さらに免許取得した時に年齢いくつ?無駄じゃない?と自問自答すれば意味ないなぁと判断出来ます。いや、学費以前に医学部合格が壁だけど。

でもね、こんな極端なことじゃなくても日常的なことでやる前から諦めてません?

ものごと、やってみなけりゃわからない。

一生懸命やってみて、結果ダメなら諦めもつく。

やりもしないで諦めて、後からグチや後悔ばかり…そんな人生はつまんないよ。

 

 

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